リトミックは今から100年位前、スイスの作曲家エミール・ジャック・ダルクローズによって考案されました。明治から大正の時代に、ヨーロッパへ行った人たちにより、広められました。ダルクローズは音楽教育者であり、作曲家でもありましたが、初めて日本人でリトミックを学んだのは、市川左団次ら歌舞伎や演劇、ダンスの人達だったようです。 のちに小林宗作がダルクローズ音楽学校で学び、黒柳徹子さんの『窓ぎはのトットちゃん』で知られる「ともえ学園」を作り、教育、音楽界にリトミックを広めました。徹子さんの発想の豊かさはまさに、リトミックによるものなのですね。
ダルクローズが考案したリトミックは、音楽教育の中に身体表現を取り入れることで、音楽はまず体で感じるもの、体験してみなければ、理論など意味はなさないというものです。 音楽の即時に反応することにより、リズム感はもちろん集中力、反射力、がすぐれ自由に動くことにより、想像力、創造力が伸びて行きます。
ソルフェージュや即興演奏などにより、発想力を高め、独創性がうまれます。音楽を学ぶ上では、リトミックを経験する事がすべての基本になることでしょう。